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グラスゴーでは,妊婦検診で風疹抗体陰性率(≦8)は1976年14.2%より79年10.2%と減少した。1971年より始った13才時予防接種をうけた妊婦をとってみると76年,79年の双方共約8%で差がない。これはグラスゴーの高接種率(90%)をよく反映している。13才時予防接種をうけなかった高年令妊婦では,出産後予防接種(1974年以来実施)及び,1978年の流行時などの自然風疹によって陰性率が下降したと考えられる。妊婦検診に来る妊婦のうち13才時予防接種をうけたものの率は76年の3%から逐次増加して77−79年には21%に達している。1990年には妊婦期婦人の95%は13才時予防接種の機会をもつものと予想される。その結果陰性率8%ということになるであろう。妊娠後予防接種など学校外の予防接種は,この予測値を多少早めるか,少なくすることになろう。
(WHO,W.E.R.,No.38,Sept.9 '80)
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