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1981年3月2日に甲府市立伊勢小学校(生徒数1182名)の児童40名に発疹症(風疹か猩紅熱か)の流行が発生し,そのうちの10名について検査を行った。その結果,風疹ウイルスの血清学的検査(HI法)により,9名に抗体価の有意の上昇が認められた。ウイルス分離についてはRK−13を用いて目下分離中である。
病気の主症状は顔から全身→手足への軽い発疹が2〜3日で消退し,結膜炎が認められ,最高体温も40℃以下(37〜38℃が平均)である,医師の話では50年の流行時に比較して症状がうんと軽いとの事,脳炎,紫斑病等の重症例は認められていないとの事である。
目下周辺の他の小,中学校に流行が拡がってきているとの事である。
山梨衛生公害研究所 三木 康
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