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第15号に予報のごとく,1980年度より都市立伝染病院検査情報システムが整備され,今号から逐次掲載されることとなった。
当面は,全国都市立14伝染病院(感染症センター)(7頁)に急性感染性腸炎の診断で収容された患者・保菌者(腸チフス・パラチフスを含む)に関する情報を収集することになっている。
1.感染性腸炎患者調査票
本調査のために使用されるマークシートは5頁のごとくで,衛研の集計が微生物を中心に行うに対して,病院の集計は患者を中心に行っている点が異なっている。
本年度は集計の着手が遅れたため,1981年1月入院分にさかのぼり,本年5月末までの退院症例について,とくに今回の報告とした。以後は毎月の退院症例について翌月25日までに情報センターに送付され,逐次月報の形で報告する。
今回の報告ならびに月報の形で報告するものとは別に,年次集計も収載されるが,年度末資料では収容された感染性腸炎患者に関する疫学的,臨床的情報も集計報告する予定である。
2.病院別急性感染性腸炎検出微生物情報(月報)
各病院の感染症科に収容された急性感染性腸炎全症例から分離された病原微生物を,病原体別ならびに機関別に集計した。この中には1人の患者から2種以上の病原体が検出されたものも含まれている。
3.病院別海外輸入例検出微生物情報(月報)
上記病院別分離微生物のうち,とくに海外輸入例の分のみを別に集計したものである。
都立豊島病院 松原義雄
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