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Vol.3 (1982/10[032])

<外国情報>
Legionella pneumophila感染の調査(英国)


 1981年度,1447の患者から1771の血清についてL. pneumophila感染有無の検査が実施された。その結果,男子12,女子8,計20が過去に,あるいは現在感染をうけていることが判明した。すべてスコットランドの患者である。

 17名は上昇抗体から診断されたものであるが,L. pneumophila血清群4に対する高い抗体価をもった1名の肺気腫患者をのぞいては,すべて間接螢光抗体法による上昇抗体価に伴った定型的な臨床症状によって診断を確定している。その他2名の患者は肺の直接免疫螢光法によって菌を検出し,のこり1名の患者は気管切開による分泌物の中から血清群1の菌を検出している。

 これら最後の3例は死の転帰をとったが,その2例は腎不全の症例が著明であった。また,血清診断による1名は疑球麻痺の症候をもっていたが,面白いことに,この患者は発電所地区の労働者の間の感染例2名のうちのひとりであった。これまでとちがって,3名のみが外国旅行の経験をもちそれぞれスペイン,ポルトガル,そしてコルフ(Corfu)であった。年齢分布は40〜59歳が一番多く11名,60歳以上が4名,20〜39歳が5名となっている。

 14名が血清群1,1名が血清群2,2名が血清群3,そして血清群4,5によるものがそれぞれ1名であった。

(WHO,WER,57,33,253,1982)






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