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1974〜1981の8年間(1978年を除く),毎年のように麻痺性貝中毒の発生があり,計113例が報告された。年度別にはその数はまちまちで,1974年にはセントローレンス河口で,43名以上の患者をみた大発生があり,しかし1975年にはBritish Columbia沿岸でのたった1名の報告があるにすぎない。毒貝は,British Columbia沿岸,Funday湾(New BrunswickとNova Scotia)とセントローレンス河口で消費されているが,報告例の多く(59.61%以上)はQuebecで記録されており,1974年に2名,1980,1981年にはそれぞれ1名の死者があった。潜伏期間は15分から19時間で平均1時間程である。回復は12時間から数日で,平均36時間となっている。主たる症状頻度は下記のようである。
口腔,口唇,顔面,四肢末端の腫張と麻痺 97%
嘔吐 49%
起立,座居困難 39%
呼吸困難 34%
はきけ 28%
運動筋肉の共同不能 25%
発生困難 25%
めまい 20%
頭痛 18%
浮遊感 15%
歩行困難 11%
貝の種類としては,東海岸でははまぐり,おおのがい,北極くさび貝など,西海岸ではバター貝などである。貝の毒性は調理によってそれ程かわらず,平均3500μg/100gである。しかし,同じ毒貝を食しても発病するのはうち75%程の人である。そして同時にアルコールを摂ったか否か,性,年齢等にも影響される。
(WHO,WER,57,33,254,1982)
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