|
1950年から1980年までの間に,EnglandとWalesにおいて,牛乳そして乳製品による感染症の集団発生が計233報告されており,うち179(77%)はパステリゼイションの不備によるものであった。約1万人の患者発生を見,うち4名が死亡した。この数字を1912〜1937年における牛乳由来疾患による死者65000名と比較してもらいたい。
1981年にかぎってみれば,23の集発があり,396人の患者数である。23事例のうち21が生ミルク,あとは乾燥ミルクとクリームによるものがそれぞれ1事例である。14事例がサルモネラ,7事例がカンピロバクター,その他ブドウ球菌,ウエルシュ菌によるものが1例ずつであった。死者はなかった。
(WHO,WER,57,35,270,1982)
|