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Vol.4 (1983/8[042])

<外国情報>
大学における麻疹流行:米国(Indiana, Ohio, Texas)


 インディアナ大学(IU,在籍数31,000)で,174名が麻疹と診断された。発生は爆発的で1983年2月12日と2月27日にピークを示し,少なくとも89例は2次感染群に属した。学生は17〜31才で17州から集っている。キャンパス内の寮生が外部在住者より発生率が高かった(クラブハウス11.1/1000;寮生9.3/1000;外部在住者2.2/1000)。3月6日までに希望者に13,000dosesの麻疹−風疹ワクチンが投与された。なお発生が続いたため,州衛生委員会は残りの学生と春休みを終えて帰校する学生に免疫証明書を要求することにした(生後1年以降における生ワクチン接種証明書または医師による麻疹罹患確認証,ただし1957年以前に生まれた者は自然感染を受けたとして除かれた)。この結果,8000人が接種され,3100人が証明書を提出した。4月15日までになお2000人(6.4%)が証明書を提出していない。この流行に関連してOhioのマイアミ大学で13例が発症した。

 テキサスではヒューストン大学で1983年2月2日〜3月28日の間に32例の麻疹発生があった。2603人(在籍数26,000人)が住む寮で,20名はA寮生,2名がB寮生,7名はキャンパス外居住者,3名は一般住民だった。市衛生局は大学を流行地域に指定した。寮生17.2%が免疫証明書を提出,82.6%がワクチン接種を受け,残り4名は立ちのかされた。全学生は免疫証明書がないと公式活動への参加が禁止された。

 1983年前期13週のUS麻疹患者報告で大学生が52.6%を占めた。IUの例は大学の例として最近最大である。どの州からの学生も罹患率に差がないのでこの年令の感受性率は一般にだいたい5〜15%とみられる。この年代の麻疹罹患は合併症をおこしやすく,また高くつく(この対策におよそ225,000ドル以上かかった)。IUの経験で希望者接種は無効だったので,大学流行ではただちに全員ワクチン接種(または免疫証明提出)すべきである。免疫記録があれば休校日やワクチンdosesがずっとへらせる。大学は登録の条件として免疫証明要求制度を確立すべきである。

(CDC,MMWR,32,No.15,193,1983)






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