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Vol.4 (1983/8[042])

<国内情報>
日本脳炎


 今年も日本脳炎発生シーズンを迎えたが,当課では今後,全国各都道府県,指定都市における日本脳炎患者発生状況及び豚の血清抗体価陽性率をおおむね旬報の形で報告していく予定である。

 患者の発生状況は,疑似患者と真性患者に分けて報告する予定である。

 なお,疑似患者は臨床的に日本脳炎と診断されたものであって,血清学的,ウイルス学的診断により他の疾患として診断されれば転症という形になる。真性患者は血清学的,ウイルス学的に日本脳炎ウイルス感染の診断がついたものである。

 一方,豚情報は昭和41年度から流行予測事業の一環として実施されており,と畜場の豚血清の日本脳炎ウイルスに対するHI抗体価を測定するとともに,その抗体の2−メリカプトエタノール感受性を測定して新鮮感染かどうかを調べるものである。豚は,日本脳炎ウイルス伝播の増幅器と考えられており,本事業の豚の抗体価調査は日本脳炎ウイルスの浸淫度の指標となり,本ウイルスの汚染の警報の有力な手段を提供している。

 (1)豚情報:表

 (2)患者情報:現在までのところ,東京都から1人の疑似患者の発生報告があった。



厚生省公衆衛生局保健情報課


全国日本脳炎情報 No.1・2





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