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Vol.4 (1983/10[044]) <国内情報> |
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熊本県における無菌性髄膜炎の流行について | |
本年春から夏にかけてエコーウイルス30型による無菌性髄膜炎が流行したのでその概要を報告する。熊本県下の流行は5月から8月にかけてみられ,サーベイランス患者定点観測医から報告された患者数は216名にのぼった。ピークは6月,7月で,年齢は1歳から9歳が多かった(表1)。地域別にみると,熊本市に隣接する宇土市およびその近郊で特に患者が多く発生し,153名であった。症状は発熱と髄膜刺激症状であった。 |