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Vol.4 (1983/11[045])

<外国情報>
魚介類に起因した疾病−英国


 1981年37件(患者141以上),1982年91件(患者451以上)の魚介類に起因する疾病の発生が報告された。病原菌ではホテルで87名中16名のサルモネラ中毒例があり,冷凍車エビが原因で患者からS.bareillyとS.hindmarshが分離された。腸炎ビブリオの例はいずれも単発患者で原因食品は貝,車エビなどの海産物である。

 スコンブロトキシン中毒は2年間で51件,うち13件はサバ,9件は缶詰ニシン,17はマグロ,12はその他の魚に起因した。

 ウイルス性ではA型肝炎の7例における関連食品としては生鮮または冷凍トリガイが4件,生鮮および酢漬イガイが各1件,カキが1件である。ウイルス性胃腸炎の8例はいずれも患者糞便中にウイルス粒子を確認した例で,関連食品はトリガイが5件,カキが3件である。原因未確認胃腸炎の例は臨床的に上記と同様だが,検査のなされていない例で,関連食品はカキ,海産物前菜料理,車エビである。1982年の缶詰鮭による胃腸炎では菌,ウイルス,毒素のいずれも検出されず原因不明である。ウイルス性胃腸炎やA型肝炎の報告増には診断法の進歩,報告の完備,食習慣の変化,免疫低下等の因子も影響しているとみられるが,これら魚介類の下水汚染が問題であり,取り扱い上の注意を強調する必要がある。

(CDR,83/33,3)









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