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Vol.5 (1984/2[048])

<外国情報>
AIDS−米国


1983年12月19日までに合計3000例が報告された。このうち51%はPneumocystis carinii pneumonia(PCP),26%がKaposi's sarcoma(KS),7%がKS+PCP,16%がKSもPCPもない日和見感染であった。1283(43%)が死亡した。患者の90%は20〜40歳。59%は白人,26%は黒人,14%はスペイン系。女性は7%,患者は42州,D.C.,プエルトリコから報告されている(図1)。91%は発症時ニューヨーク,カリフォルニア,コロンビアまたはニュージャージーの各州の主として大都市の住民である。発症の5年以内に輸血または血液製剤の輸液をうけ,しかも他のAIDSリスクファクターをもたない患者は31例(男18,女13)で,12名が死亡した。

 上記以外に5歳以下の子供42例がある。29(69%)は死亡。29例はハイリスク者を親にもち,他の13例中7例は発病前に血液または血液製剤を受けている。1人はAIDS死亡者からの血漿板をうけた。子供は種々の先天免疫不全にかかることがあるので,AIDSの診断は成人よりはむずかしい。

(CDC,MMWR,32,52,688−691 ,1983)



FIGURE Acquired immunodeficiency syndrome(AIDS)cases reported to CDC,by state−United States,as of December 19,1983





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