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Vol.5 (1984/5[051])

<外国情報>
3月の世界のインフルエンザ


全体にウイルスの活動は極めて低調である。この月,AH1N1のみ報告された国は東独,ハンガリー,フィンランド,ポーランド,AH3N2のみの国はフランス,チュニジア。B型のみ報告された国はオーストラリア,ノルウェー,ユーゴスラビア,スウェーデン,デンマーク,ホンコン,シンガポールで,B型が主となりつつある。その他複数型が分離された国としては。西独でB型が主流で他にAH3N2が,カナダ,イタリアでも主にB型でこれにAH1N1,AH3N2も分離された。チェコではAH1N1が主流で143分離株中3株がB型だった。オランダでは3月に10万対640〜110の罹患が報告され,AH1N1とB型が分離された。英国では67株中42がAH1N1,4がAH3N2,21がB型だった。米国ではこのシーズン1317分離株中61%がAH1N1,34%がB,4%がAH3N2であった。ソ連では12〜2月に3〜5%の住民が感染,BとAH1N1が混合流行,またAH3N2も分離された。いずれの地域でもほとんどの感染は子供と青年から報告された。

(WHO,WER,59,11〜16,1984)






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