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Vol.5 (1984/5[051])

<外国情報>
AHCサーベイランス−ブラジル


1981年に北部に流行があった。初発は2月,北大西洋のMacapaで,Belemでは3〜7月まで続き住民の43%が感染した。6月後半にはSaoLuisに拡がった。BelemのEvandro Chagas研究所で3流行例が調査された。合計211例から結膜,咽頭および血液材料(ペア血清107例)が集められた。ウイルス分離は不成功だったが,EV70に対する抗体上昇が30ぺア血清中21に認められた。6例はアデノ7型または8型に,2例は単純ヘルペスウイルス(内1例はEV70抗体を保有)に抗体上昇を示した。

 ウイルス分離陰性の17例のポリオ様疾患例についてペア血清が調査された。EV70抗体陽性例は7例(AHC流行中発症例の3/4,流行後発症例の4/5)で,このうち,流行中発症例の1例に抗体価の上昇が認められた。

(WHO,WER,59,bU,41,1984)






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