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PHLSの第5病研究班は患者および紅斑性発疹疾患の数百名について調査した。英国内30例,北ロンドンの流行の36例,また1980年の31例は抗ヒトパルボウイルス(HPV)−IgM陽性。米国,カナダ,日本,スウェーデンの第5病6流行(1962年〜現在)の血清が調査され81/84例が抗−HPV−IgM陽性だった。他にHPV関連第5病の散発例がフランスでみられた。
HPVと第5病の関係でいくつか興味ある知見がある。第1に風疹と同様続発症があり,一般には関節痛,また一時的に重症の赤血球形成不全をおこすことがあり,とくに遺伝性溶血性貧血をもつ患者で重大である。また,動物パルボウイルスは垂直伝播し,胎児に障害をおこすので妊婦に第5病,または風疹でない発疹が認められたり,血清学的に感染が確認された場合は,子宮内感染に留意する必要がある。第5病の特徴は頬の潮紅(slapped cheek)と体躯,脚部の引線性でしばしば再発性の紅斑,さらに家族内または密接接触による流行(潜伏期は多分10日位)である。
(CDR,84/07,1984)
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