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ニューヨーク市に住む15〜44歳の男子の間で直腸ならびに咽頭の淋病の発生率が1983年は減少し,1980年度には人口10万人あたり129であったものが74になった。とくにこれまで発生率が最高であったマンハッタン地区において顕著な減少がみられ,人口10万人対485から201となり,59%の減少である。一方,これに対応する女子の場合は,587から624と上昇している。
これらの症例のほとんどは,マンハッタンにあるニューヨーク衛生部の性病クリニックから報告された同性愛男子である。減少率は1982〜1983年にかけて最大であったが,この期間はAIDSの発生に社会的関心の高まった時期に一致しており,また,米国PHSがAIDSの予防に同性愛パートナーを減らすことの重要性を強調した時期でもある。
(CDC,MMWR,33,21,1984)
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