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Vol.6 (1985/2[060])

<外国情報>
レジオネラ症サーベイランス−フランス


フランスの国立レジオネラ症リファレンスセンターは1983年に患者4623人の血清7458検体を受けとったが,その中で164例が陽性; 158例は血清で6例は菌培養で診断された。毎年おこなわれるアンケート調査では86例陽性でうち1例は菌培養によった。自家製抗原を使用する実験室では菌培養による陽性28名を含む診断陽性例182が存在することを明らかにした。それゆえ総計432に確定あるいは推定レジオネラ症例があったことになり,それは昨年度よりも3分の1増加したことになる。

疾病はほとんど変らずに病院の外部で発生し,致死率はだいたい17〜20%ぐらいになっている。

陽性と出た血清診断の力価分布としては次のようである。

抗体上昇;Legionella pneumophilaに16-128他のLegionellaには16-256

推定によるもの:256

新種レジオネラが発見されると,センターはそれが原因となる感染症の診断に必要な抗原と免疫血清を生産する。抗原は発育鶏卵中で作製,ホルマリン処理をする。血清はウサギを免疫して得る。菌株の毒力は発育鶏卵内と腹腔内接種後摘出して−70℃で凍結したモルモット脾臓中で保持される。抗原は間接免疫蛍光試験(リファレンス法)で使用される。以下の抗原が作製される:

血清群1−9のL. pneumophilaL. micdadei,bozemanii,gormanii,dumoffii,jordanis,longbeachae 1 and 2,oakridgensis,wadsworthii,anisaを代表する単価抗原

L. pneumophila1−2−3−4,L. pneumophila5−6,L. micdadei, bozemanii,dumoffii,gormanii,jordanis,longbeachae 1−2の多価抗原。

センターはこれらのいろいろな抗原に対する特異抗血清を製造した。それに加えて,多価抗血清(1−2−3−4)が特異的単価抗血清(IgG)の分価によって作製された。

これらの単価および多価抗原,これらの血清はセンターによって使用され,要求がある実験室には無料で供給される。

(WHO,WER,59,No.48,1984)






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