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Vol.6 (1985/6[064])

<外国情報>
β−ラクタメイス産生性リン菌,1984年7月〜12月−ブリテン諸島


1984年後半の6ヶ月間にリン菌β−ラクタメイス産生株感染者663例が報告された。1983年の同時期は599例,1月〜6月の時期は489例であった。これら患者の年齢,性別と感染を受けたと考えられる国を18頁に表示する。両性とも20〜34歳の年齢群の発生率が最高であった。どこにおいても男女比は2.0:1であるが,外国での感染者は12.3:1で,ブリテン諸島での感染者は1.5:1であった。外国での感染者の比率は増加してきている(1984年前半においては8.5:1であった)。

外国での感染:160症例が外国で感染した。これは総計の24%で以前に報告されたと同様な比率(23%,22%)である。アフリカ68,極東47,中東4,西インド諸島4,アメリカ諸国4,インド亜大陸4,オーストラリア,ニュージーランド各1,ヨーロッパ25,不確定外国2.

ブリテン諸島での感染:373例(56%)がブリテン諸島で感染したと報告した。それら症例中21は配偶者が外国で感染していた。残りの352例中102例は大ロンドンで,93例は他の地域で感染している。残りの157例は感染地域には言及がなかったが,これらの中で5歳以下の2人を含む97人は大ロンドンの検査室から報告された。

(CDR,85/09,1985)









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