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Vol.6 (1985/6[064])

<外国情報>
呼吸器ウイルスおよび肺炎マイコプラズマ感染1984−シンガポール


インフルエンザは通常の季節的増加のみでめだった流行はなかった。B型が1983年11月から1984年5月まで分離,2月の1分離株はアトランタのインフルエンザセンターでB/香港/8/83タイプと同定された。5月以降Aがおきかわり9月まで分離が続いた。35株中33はHウイルスで,2株はHだった。5月のH株はA/パナマ/1/83(H)ダイプ,Hの株はA/イングランド/333/80タイプだった。もう1株のHは胃腸炎死亡男性の腸内容物から分離された。

RSはウイルス分離またはFAで1年中検出された。7,8月がピークで前年同様6ヶ月以内の乳児が主に感染した。

パラインフルエンザ1,3型は1〜7月まで分離され,1型感染はふつう1歳以上,3型は1歳以下が多かった。

ライノおよびアデノウイルスは1年中分離された。アデノ7a型のまとまった発生が1〜3月にみられた。すべて子供で大部分6ヶ月以下で,下気道感染(気管支梢炎,喘息性気管支炎)を呈した。アデノ2型2株は出血性膀胱炎の2男児の尿から分離された。

マイコプラズマは1983年11月,12月に増加し,1984年中続いた。子供,成人とも感染し,5月以降は10歳以下の方が多かった。診断名は最も多いのが肺炎で,これ以外では気管支炎,原因不明熱および急性糸球体腎炎などである。

(Epidemioligical News Bulletin, Singapore, 11,No.3,1985)



Fig.1 Number of reports of Respiratory viruses and Mycoplasma pneumoniae by month, Singapore, 1984





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