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Vol.6 (1985/8[066])

<外国情報>
インフルエンザ−WHOインフルエンザ協力センター,アトランタおよびロンドン


今シーズン中A(H)分離株が多数提出された。4〜5月中に検査されたなかではA/フィリピン/2/82が引き続き主流である。この型はブラジル,エジプト,西独,フィジー,フィンランド,フランス,ギリシャ,香港,イタリア,シンガポール,スウェーデン,スイスおよび英国で検出された。少数の株はA/カーン/1/84(H)により近く,この株はベルギーから2株および西独,フィンランド,フランス,ギリシャ,イタリアの分離株中にみられた。さらに西独,フィンランドおよびイタリアの分離株には反応の異なるものがあり,ある株はA/香港/1/84(H)と似ていた。

A(H)は分離,提出ともこの季は少なく,検査されたベルギー,西独,イタリアおよびポルトガルの株ではA/チリ/1/83(H)が引き続き主流であった。例外的にホンジュラス株はA/ビクトリア/7/83(H)に非常に近かった。この株は西独で少数のA/ジュネジン/27/83(H)に非常に近かった。この株は西独で少数のA/ジュネジン/27/83(H)様株と同時に分離されている。

B型ウイルスは少数提出された。同定できたものはすべてB/ソ連/100/83類似株で,オーストラリア,西独,スイス,英国で分離されたものである。オーストラリア,西独,ギリシャからの少数株が最近のレファレンス株に対する抗血清とわずかしか反応せず,検査中である。

(WHO,WER,60,No.22,1985)






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