HOME 目次 記事一覧 索引 操作方法 上へ 前へ 次へ

Vol.6 (1985/12[070])

<国内情報>
インフルエンザ様疾患発生報告(第1報)


1.現在までの流行について

今シーズンのインフルエンザ様疾患の集団発生は,10月15日東京都の中学校で初発した。同校の二学級が閉鎖されたが,在籍者数76名中,37名が罹患し,17名が欠席したものである。これは昨年と比較すると,10日早い初発であった。その後,10月21日に北海道,23日に埼玉県,28日に神奈川県から,11月に入って群馬県,新潟県,長野県,三重県,大阪府,兵庫県,山口県,札幌市および横浜市から報告があり,11月16日現在で11都道府県2市から30,811人の患者発生をみている。

2.ウイルスの分離状況

東京都の中学校から10月11日に,また,群馬県,神奈川県,長野県,三重県,大阪府,山口県の集団発生例からウイルスが分離された。

さらに,大阪府では調査対象施設外からウイルスが分離された。

なお,いずれもA香港型であった。



厚生省保健医療局結核難病感染症課感染症対策室





前へ 次へ
copyright
IASR