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Vol.6 (1985/12[070])

<外国情報>
急性肝炎サーベイランス,1984年−シンガポール


1984年の報告数は601例(前年は626)だった。血清学的に検査された549例中,A型(HA)は137,B型(HB)は263,nonB(Bだけ検査されたもの)が102,非A非B肝炎は35であった。死亡例は13で致死率2.2%。

感染率は15〜24歳および25〜34歳が高く(各33%),マレー人が10万対0.7,他の人種では約20。年間を通じて人口密集地域に多い。輸入例が108例で,東南アジア(63%)とインド亜大陸(18%)が多い。国外旅行帰国者のHA集団発生が2件報告され,原因食はいずれも魚介類であった。非A非B肝炎の急性例35中10が輸入例で致死率は5.7%,4例は発症前2週〜6月に輸血歴があった。

HBワクチンが1984年末までに52,071 doses投与された。内訳は,政府関係者10,377,サービス機関の者41,699,さらに接触者,HBs陽性母親からの新生児および他のハイリスク者3,795である。副反応は報告されていない。

(Epid. News Bull., No.9, 1985)



Reported Acute Viral Hepatitis cases in Singapore, June 1976-December 1984





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