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1984年にはヒトから赤痢菌12,790株が分離された旨CDCに報告された。これは1983年に報告された14,946株よりも14.4%減で,1978年から減少し続けている。
12,179株の血清型が報告された。分離頻度が最も高かったのはソンネ赤痢菌で,型別済株総数の64.4%を占める。フレクスナー赤痢菌中型別された亜型は1a14.4%,1b2.6%,2a28.1%,3a24.3%,6は13.3%であった。
分離株数はすべての血清型において多くの地域で減少した。
人口10万人あたりの分離株報告数の年齢ごとの比率は2歳児で最高で年長の小児ほど低く,成人で最低であった。
ある集団は他の集団よりも高率であったので,養老院,精神病院その他のセンターなどの施設やアメリカインディアン居留地に住む患者を区分して分析した。2,416の報告(18.9%)のみ発病時の住所の記載があり,なかで22(0.9%)は施設に居住し,67(2.8%)はインディアン居留地に生活していた。施設居住者は分離された旨報告された赤痢菌15株はソンネ,5株はフレクスナーであった。インディアン居留地住民からの分離株では24はソンネ赤痢菌,42はフレクスナー赤痢菌であった。
(CDC,MMWR,34,No.39,1985)
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