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Vol.7 (1986/4[074])

<外国情報>
国立血清銀行の設立−スコットランド


 感染症のコントロールを罹病届出やワクチン接種率にたよることは,とくに発生数が低レベルになった場合は不適切で,判断をあやまる危険性が高い。この場合は系統だった血清調査で集団免疫度を直接モニターする必要がある。この考えは第21回WHO会議で合意され,ヨーロッパ地域会議で敷衍され,また,スコットランドの感染症諮問委員会によって1980年に勧告されている。

 スコットランドでは過去30年,種々の感染症に対する免疫度が主にHome and Health Departmentの費用でモニターされてきた。このサーベイランスは1985年4月からCommon Service Agencyの出資によって恒常的に実施されることになった。すでに集められた血清によってグラスゴーのRuchill病院をベースとする血清銀行が設立され,適切な研究に使用できるようになりつつある。血清の預け入れが歓迎される。利用者手引きがまもなく発行予定。

(WHO,WER,61,No.4,1986)






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