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Vol.7 (1986/5[075])

<外国情報>
RSウイルスの流行−米国オクラホマ


 1985年11月〜1986年1月末にオクラホマの大学付属病院で気管支梢炎患者が増加し,ピークの12月には従来の年の2倍以上が入院した。流行期3ヶ月間の入院患者の中間年齢は5ヶ月(18日〜70ヶ月)で,これは過去と同じであった。RSVが12月の鼻咽頭材料66/124(53%)に検出された。この月あたり数は1981年検査開始以来,数,率ともに最高である。とくに12月10日まででは39/46(85%)が,肺炎患者は25/37(68%)がRSV感染だった。患者数は増加したが重症度は以前とかわらず,238患者中入院者は24%,集中治療室収容者は8.8/100,死亡例2例だった。市の近隣地区でも気管支梢炎患者が増加している。

 RSVは世界中で乳幼児の下気道疾患の主因であり,流行中1歳以下の約50%が感染,1/50〜1/200が入院,入院者の致死率は0.5〜5.6%とみられる。とくに問題となるのは心臓,肺または免疫系に異常を持つ子供の院内感染である。RSV感染心疾患児において死亡例37%という報告がある。対策として,手洗いの励行,患児の気管分泌物と接触する時の上衣の着用が勧告される。患者は個室か集中室に収容すべきである。

(CDC,MMWR,35,No.10,1986)






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