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1985年にH.influenza bに対する最初の多糖体ワクチンの認可が下されて以来,300万人以上の米国の小児がこの細菌感染症に対して予防接種されている。このワクチンは生後24ヶ月の全部の幼児,およびH.influenzae b疾患に罹る危険があれば生後18ヶ月の幼児にも接種がすすめられている。現在3つのメーカーにワクチン製造の認可が下りている。すなわちプラクシスのb−カプサ−1とレダリーのヒブイミューンとコンノートのヒブバックスである。
CDC,FDAとワクチンメーカーはワクチンの継続的評価の一部としてワクチン接種後に侵襲性H.influenzae症を発症した小児に関する情報収集について協同研究をしている。どんなワクチンでもそうであるように,接種を受けた人の間でもある数は発症することが予期されるからである。
症例をより完全に確定診断するために,開業医と衛生当局は,予防接種後におこったH.influenzae疾患(たとえば髄膜炎,菌血症,上喉頭炎のような)の全症例の報告が要求されている。“副作用報告”によってワクチンメーカーに直接報告することもできるし,FDAまたはCDCの感染症センター細菌感染症部髄膜炎および特殊病原体支所に電話もしくは手紙で報告してもよい。
H.influenzae b症例の情報に関する以上の要求に加えて,ワクチン接種後28日以内におこったいかなる重症の有害反応も報告することが重要である。公費で購入された本ワクチン被接種者間の例は当該市,州の衛生局を通じて報告をCDCに,また,私費で購入したワクチン被接種者の副作用例は直接メーカーかFDAに報告されたい。
参考文献
ACIP.H.influenzae b型疾患予防のための多糖体ワクチン(CDC,MMWR,34,p.201〜5,1985)
(CDC,MMWR,35,No.9,1986)
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