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Vol.8 (1987/5[087])

<外国情報>
加熱処理凝固製剤使用後のHIV抗体状況−西ヨーロッパ等


西ヨーロッパ,カナダ,オーストラリアの13の血友病治療センターにおける調査で,血友病患者合計2,804のうち,1,300以上が加熱処理製剤使用開始時HIV抗体陰性だった。処理後確実に6ヶ月経過した後に抗体陽性となったのは小児患者3名のみで,これらはそれぞれ加熱処理製剤使用開始後8,12,16月の試験では陰性,10,13,22月に陽性となったものである。血友病患者における抗体陽性化までの潜伏時間が不明なので,上記3例の感染が,以前に投与された製剤によるものかどうか不明である。現在まで,「スクリーニング血液−加熱処理製剤」を使用した患者の陽性化例は報告されていない。今後の調査がさらに安全性の幅を広げることが期待される。

(CDC,MMWR,36,bX,1987)






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