Vol.8 (1987/12[094])
南半球の1988年シーズンのワクチン組成をきめるために,最近の分離株の抗原的特徴と散布状況がまとめられた。 A(H1N1)型分離株はすべて抗原的にA/シンガポール/6/86と同じである。A(H3N2)型株は主としてA/レニングラード/360/86と類似だが,一部ホモ抗血清および標準株抗血清と低い反応を示すので,さらに検討される。B型分離株はプロトタイプのB/アナーバー/1/86と抗原的に差があるので,さらに検討される。 (WHO,WER,62,44,1987)