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Vol.9 (1988/6[100])

<外国情報>
ウイルス性胃腸炎−英国


 1) 1987年11月,大学の試食会(出席者150人)の後,30〜40時間(中間値36)に胃腸炎が集発。30%が発症,大部分は48時間で回復した。カキとmussel(ムール貝)が有意に発症と関連した。患者および貝類からウイルスは検出されなかったが,同じ週に同一業者の貝類を食べた他の4人が発症,便材料3/4に小型球形ウイルス(SRSV)を電顕で確認した。貝類のクリーニングプラントは細菌試験で異常を認めず,このシステムによる清浄化はウイルスには無効とみられた。

 2) 1987年7月25日,ホテルの結婚パーティー出席者が11〜67時間(平均29)で発症(発症率44%)。cocklesの摂取が有意に発症と関連。便材料5人中1人にSRSVを電顕で検出,8月3日に同一ストックの貝類を食べた4人が全員発症,1人にSRSVを検出。6〜7月の大規模な発生報告と同一感染源である。

(CDR,87/37, 本月報第8巻11号既報

(CDR,88/17,1988)






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