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1987年中に113例の梅毒患者が届けられた。76%が男性,24%が女性であった。113例中86例について情報の解析を行った。初期梅毒57例,晩期梅毒10例,19例は不詳であったが,初期梅毒の68%は国内で感染したものである。86例中64例が男性であり,うち5例はホモであった。HIVに同時感染の患者は4名いたが,すべて外国由来であった。1982年に500例あった梅毒は1987年には113例にまで減少したが,これは同性愛男性の減少によると思われる。1970年代の終わり頃,大都市圏の梅毒患者の80%,他地区でも50%がホモの男性で占められていたが,1987年の患者のうち同性愛男性は8%にすぎなかった。
(WHO,WER,63,No.23, 1988)
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