|
1987年9〜10月,発症者合計149(患者83,スタッフ66)の胃腸炎集発があり,大部分は23〜8日の間に集中して発症した。うち48患者20とスタッフは3つの棟から集中的に,残り81は他の21の棟から散発的にでた。初発は9月23日,第1棟のナース2名(同時期同様の胃腸炎が地域でみられていた)。患者の初発は第1棟26日,第2,3棟は30日。便材料60例中7例に小型球形ウイルスを検出。水,食事からの感染は説明しにくい。患者の多くは失禁など身のまわりの処理ができず,また,発生が棟によってずれていることから,施設内ではヒト−ヒト感染が示唆されている。
(CDR,88/21,1988)
|