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CDCは1971年以降waterborne diseaseをfoodborne diseaseと別に集計している。定義は複数が共通の飲用水で同様疾患を生じた場合,および疫学的に水が疾患の原因と考えられた場合,または化学物質の水系汚染。創傷汚染情報は含まない。本報は実状のごく一部であり,米国における発生数,原因因子の頻度などを直接示すものではない。1985年13州が16発生を報告した(表1)。
Campylobacter2件中1件は地域の送水本管修理後,他は牧場保養地。チフスは下水道保全操作中の汚染,Giardiaの例は塩素処理済み/未濾過水であった。
化学薬剤1例は修理後の消毒塩素27r/l(普通1r/l)による皮膚炎。急性胃腸炎はノーウォークまたは関連ウイルスが疑われているが,いずれも未確認。
飲用水以外の水関連報告5例は表2の通りである。さらに4例の遊覧船中の胃腸炎集発が報告された。いずれも魚貝類カクテルと関連し,ウイルス性が疑われた。
(CDC,MMWR,37,No.SS-2,15,1988)
TABLE 1. Reported waterborne disease outbreaks, United States, 1985
TABLE 2. Reported disease outbreaks related to recreational water use, 1985
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