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Vol.10 (1989/3[109])

<外国情報>
レジオネラの集団発生,1989年−英国


 英国健康局は,1989年1月ロンドン中心部を訪れた人の間にLegionella pneumophila血清型1によるレジオネラの発生があり,確定患者7名中1名が死亡したと報告した。感染源はレスター・スクエア付近とみられており,感染者の早期発見に協力し治療に当たるよう,全英の医療関係者に警告を発した。この中で,@肺炎患者(特に異型肺炎)あるいは重篤な下気道感染症の人,A1989年1月1日以降レスター・スクエア付近を訪れた人,については入念な追跡調査の必要性を説いている。この警告書はREWISL(レジオネラに関する地域早期警告情報網)を通じてWHOヨーロッパ地域にも送付された。

(WHO,WER,64,bW,1989)

 その後レジオネラの確定患者数は8名(内1名死亡),レジオネラと疑われる患者23名となった。発病日は1月8日から23日の間に分布している。汚染地区の空調系は運転を中止し,検査の結果陰性であったもの,あるいは十分な消毒処置がとられたものについて運転を再開している。

(CDR,89/05,1989)






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