上記13年間に89例のカタル球菌感染例が報告された。０歳および65歳以上が多いが，各年齢層から分離されている。髄膜炎の４例はすべて髄液から菌が分離された。内訳は６ヵ月女児（先天性頭骨異常），７歳男児（髄芽細胞腫），11歳男児（ＣＳＦ循環障害），19歳男性（頭部傷害による脳脊髄液鼻漏）。

　40例の血液培養陽性者中，９例は白血病または免疫異常，18例は呼吸器感染，他は心内膜炎，紫斑病および急性関節炎，脈管炎性発疹など。

　45例の他の感染症中22は眼感染でうち７は新生児，22は肺炎患者の痰および肺吸引液から，他の１例はantral洗浄液から分離された。

（ＣＤＲ，88／33，1988）