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Vol.10 (1989/7[113])

<国内情報>
愛媛県松山市における赤痢患者発生事例


平成元(1989)年5月12日,インド旅行中に下痢症を呈していた愛媛県松山市在住の2名が,成田空港検疫所の検便でShigella boydii5と診断され,隔離された。5月10日に帰国し,隔離されるまでの間,家族および患者家族が経営している喫茶店における客の感染が推定された。552名の検便の結果,16名(患者家族6名,喫茶店の客10名)が赤痢と診断され,隔離された。喫茶店の飲料水として使用している井戸水から赤痢菌が検出され,さらに保健所の調査で下水道管の割れ目から井戸水への汚染が発見され,赤痢菌(S. boydii5型)の水系感染と思われた。



愛媛県立衛生研究所 斉藤 健,井上 博雄





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