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仙台市における昨年度のインフルエンザウイルス分離はすべてA(H1N1)型であった。
本年も4月から5月にかけて検査定点であるS医院から,かぜ様症状(表)の検査依頼があり,5月17日の検体より発育鶏卵・MDCK細胞両方でB型インフルエンザウイルスを分離同定した。
本ウイルスは抗血清B/Victoria/2/87に対しHI価は1:32,B/長崎/1/87に1 : 128であった。また,A/山形/120/87,A/Sichuan/2/87にはいずれも1:16未満であった。
インフルエンザB型ウイルスは,昨年度東北地方では秋田県,福島県で分離されているが,今回分離された株はこれらのB型ウイルスとどの様な関係にあるのか,また,本株は今年度の流行株になるのか今後注意深く見守りたい。
仙台市衛生研究所 羽場 美佳,熊谷 正憲,熊坂 満郎,大堀 均,角田 行
庄司内科小児科医院 庄司 真
表
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