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1987年中に英国CDRに報告されたクロストリディウム敗血症について解析した。血液培養でクロストリディウムのみが分離されたのは176例で,これは同年に報告のあった敗血症24,312例の0.72%に当たる。本症は高齢者に多発し54歳以上が72%(127例)を占めた。35人の死亡が報告されたが,クロストリディウムが直接の死因と思われたのは12例(34%)であった。原因菌で高頻度に検出されたのはClostridium perfringens(125例,71%),C. septicum(22例,13%)で,その他7菌種が分離された。本症は悪性腫瘍患者に発生する率が高かった(39例,22%)。
(CDR,89/20,1989)
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