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Vol.10 (1989/7[113])

<外国情報>
Q熱−カナダ


Nova Scotiaでは1979〜87年中に合計170例(ピークは1985年の57例)が報告された。患者は12〜89歳,82%が入院,死亡例1。感染した出産ネコとの接触が流行と関連した。

 オンタリオでは1982年に22例,以後86年までに89例が報告された。主に動物関係者,研究スタッフで,血清検査で羊は97%,動物飼育係は68%,スタッフは18%が陽性だった。症状は不明熱,疲労,上気道症状,頭痛,筋痛,腹痛,嘔気,嘔吐など。33%が入院した。患者86例中50の血清検査では31がCF上昇,シングル血清では20/39が1 : 256以上。カナダではQ熱は減少しているとはいえ,症状が重く,実験動物や家畜関連の職業例が多いからまだ問題である。

(WHO,WER,64,21,1989)






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