Vol.10 (1989/9[115])
1989年1〜6月の腸管感染症の発生状況を1988年同期と比較した。赤痢は前年の31%増で1984年来の減少傾向に歯止めがかかった。カンピロバクター腸炎は21%増であったが,サルモネラは6%増にとどまった。報告されたサルモネラは前年に引き続きS.enteritidis,ファージ型4が大多数を占めた。3歳以下の小児下痢から検出される病原大腸菌は15%減少したが,ロタウイルス感染は20%増加した。 (CDR,89/27,1989) 表