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Vol.10 (1989/11[117])

<外国情報>
Q熱−英国


 1989年4〜7月にバーミンガム地域でQ熱の流行があり,100名以上の発熱および異型肺炎患者が発生した。病因であるC.burnetiiは家畜やペットで汚染されたダストやエアゾールで感染する。ミルクも原因となることがある。検査室診断はCFまたは1F。テトラサイクリンが有効,再発はまれである。今回の流行では患者は主に若・中年男性で,63例でCF価が上昇,≧1:256以上を示した51例も陽性とみなされた。少数は間接1Fで確認された。類似症状を呈する感染(レジオネラ,マイコプラズマ,C.psittaci,インフルエンザ,アデノ)は否定された。ピークは5月初め,平均潜伏期は21日だった。羊の出産期における汚染ダストが共通源として疑われたが,確認されなかった。家族内接触者はすべて陰性だった。

(CDR,89/35,1989)






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