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1989年7月2〜28日,全米から175人の男子高校生が参加したレスリングキャンプでHerpes Gladiatorum(闘技ヘルペス)が集発し,情報が得られた171人中60人がキャンプ中,または終了後1週以内に診断され,うち21の眼または皮膚病巣からHSV-1が分離された。キャンプ第1週に1人が口に,1人が皮膚にヘルペスがあった。感染部位は頭または首が44,手足55,躯幹17および結膜炎5で,角膜炎はなかった。臨床症状としてはリンパ腺症60%,発熱および/または悪寒25%,咽頭痛40%,頭痛22%,44例がアシクロビルで治療された。感染率は軽量級12/55,中量級17/57,重量級31/59:過去の感染歴有では24%,歴なしでは38%,感染歴はリスクを低下させるが,特に白人若年層ではHSV−1の抗体保有率が低く,多くが感受性である。対策としてレスリング開始前にルチーン皮膚検査をおこなうことをすすめている。
(CDC,MMWR,39,No.5,1990)
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