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Vol.11 (1990/5[123])

<外国情報>
特定市における高齢者のインフルエンザワクチン接種率,1989年−米国


 高齢健康保険受給者におけるワクチンの経費有効性調査の予備的報告である。電話調査で回答を得た17,643例について,1987〜89年の65歳以上(施設収容者を除く)の接種率は41〜43%だった。接種例7,660の62%は個人医の接種をうけた。非接種者9,983の主な理由は,健康だから必要ない(54%),副作用(30%),ワクチンによる病気(30%),医師がいわなかった(15%)など。インフルエンザは過去19の流行(1957〜1986)で毎回1万以上,うち3回は4万以上の超過死亡を示している。ハイリスク高齢者の合併症と死亡に対してワクチンの有効率は75%とされるので,ワクチンによって超過死亡は防ぎうるとみられる。本報告は特定対象の調査なので,従来の調査(23〜41%)よりも高い接種率となった。

(CDC,MMWR,39,No.10,1990)






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