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Vol.11 (1990/7[125])

<外国情報>
インフルエンザ(1989年11月〜1990年5月)−英国


 イングランド/ウェールズの患者報告は11月半ばに増加し始め,12月第2週がピークで12月後半には低下し,低流行年のパターンに戻った。ピークは前年よりは高かったが,近年最も多かった1975/76年の1/2だった。検査室報告もピークは12月半ばで,A(H3N2)型が2,786例,B型が189例報告された。B型は67%が1990年1月以降に報告された。A(H1N1)型の報告はなかった。分離ウイルスはA型,B型ともほとんどがこの季のワクチン株類似型で,全国的に同様の型が分離された。今回の流行は1975/76年のように大きくはなかったが,13年の低流行の後だったので学校や職場の休みや超過死亡がめだった。ピーク時の感染率は若者が高かったが,流行の進行にしたがって全年齢に広がり,死亡は高齢者に集中した。

(CDR,90/22,1990)






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