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1989年5月4日,33歳の地質学者が発病,悪心,頭痛,悪寒,発熱,食思不振,LDHとALT上昇,さらに次週になって黄疸,褐色尿,クレー色の便を示した。マラリアおよび肝炎を呈する感染症(HAV,HBV,HCV,EBV,CMV,トキソプラズマ,レプトスピラ,アメーバ,寄生虫)がすべて検査で否定され,エンテリック非A非B肝炎と診断された。ALTは5月16日がピーク(1,216U/l)で,6月14日までに正常値となった。彼は過去2年間インドネシアに滞在,2月にベネズエラに2週間行き,絶えずジャングル地域に入り,虫にさされ,泳ぎ,なまものを食べ,裸足で歩いた。潜伏期が2〜9週(平均6週)とすると,この例はインドネシアで感染したとみられる。
(Canada,DWR,16,No.16,1990)
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