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Vol.11 (1990/10[128])

<外国情報>
サルとの接触によるFilovirus感染(速報)−米国


 1989年11月フィリピンから米国に輸入されたカニクイサルに起因するFilovirus感染が報告されている。検疫機関の3人が抗体陽性化したことは,このウイルスが検疫動物からヒトに感染しうることを実証した。米国動物取扱機関のサル(体液または組織を含む)接触者550人について検査した結果,既報7人を含む42人(7.6%)が陽性を示した(1990年6月18日までの成績)。陽性例はIFA価≧16,WBで確認,4Filovirus(Ebola-Zaire,Ebola-Sudan,Filovirus-Reston,Murburg)の1つまたはそれ以上の抗原に陽性を示したものである。陽性例は輸入検疫機関のスタッフ26/266,これ以外の接触者16/284。発症者はいない。バックグラウンドとして米国内からランダムに選ばれたプライマリーケア外来成人患者の調査では,12/449(2.7%)が陽性だった。一般成人の抗体の由来は不明である。

(CDC,MMWR,39,No.24,1990)






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