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Vol.11 (1990/11[129])

<外国情報>
赤痢の地域流行−米国


 アメリカ合衆国における赤痢の分離報告は1986年の5.4/10万から1988年には10.1/10万に増加した。1988年の分離報告数は22,796で,1965年にサーベイランスを開始して以来最高であった。赤痢の地域内集団発生,特に低所得者の居住区における子供の間での発生が多く,その制御の困難性が増加の原因と見られる。当局は赤痢対策に衛生教育,特に“手洗いの励行”を掲げ,その普及に努めている。ここではイリノイ,ニューヨーク,オクラホマ各州の代表的な集団発生4事例(いずれもソンネ菌による)について報告しているが,いずれも衛生教育の徹底により制御に成功した。なお,抗生物質の投与は患者に限るべきで,予防内服は避けるよう勧告している。

(CDC,MMWR,39,No.30,1990)






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