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WHOへの報告でみると,本年5月以降の世界のインフルエンザはきわめて低調である。5,6月にA(H3N2)が9ヵ国から報告され,比較的大きい流行はいずれもこの型によるものであった(ブラジル,チリ,ジンバブエ,ニュージーランド,アルゼンチン)。B型は7ヵ国,A(H1N1)は4ヵ国から少数例が報告された。その後は7月にインドおよびチリでBとA(H1N1)が,8月に南アフリカでA(H1N1),A(H3N2),Bが,また,9月にオーストラリアでA(H3N2)とBが報告されたがいずれも少数例である。
(WHO,WER,65,No.25〜No.41,1990)
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