1990年１月17日から23日間（ピークは24〜30日），471床を持つ大学附属病院で患者および職員合計194例の急性胃腸炎患者が発生，初発は同一内科病棟の８例，患者間の罹患率は16.9％，慢性病棟が最高で62.3％を示した。有病期間は24〜48時間，72時間以内に回復，病原性細菌は陰性，電顕で便材料９中４にノーウォーク様ウイルス粒子が検出された（３例は成人患者，１例は病院保育所児）。この時期病院周辺地域に同様の疾患がみられていたというが，調査はなされていない。

（Canada ＤＷＲ，16，No.33，1990）