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1989年のヒトペストは,11ヵ国から770例(死亡104)の発生報告があった。アフリカではボツワナ(発生数103,死亡9),マダガスカル(同180,同42),タンザニア(同31,同4),ザイール(発生数1)の4ヵ国で,米大陸ではブラジル(発生数26)および合衆国(同4)の2ヵ国で,アジアでは中国(発生数10,死亡6),モンゴル(同5,同3),ミャンマー(同34,同2),ベトナム(同374,同37)の4ヵ国で発生が報告された。その他ソビエトからは初の発生(同2,同1)が報告された。
1989年の発生総数の約50%(374例)はベトナム,23%(180例)はマダガスカルから報告されており,マダガスカルでの死亡数(42)は全死亡例の40%であった。ちなみに1988年は,9ヵ国から1,363(死亡153)の報告があった。
(WHO,WER,65,No.42,1990)
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