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1990年11月,2名の輸入マラリアが報告された。ライム病が診断された5人のうちの2人で,メキシコでライム病治療のために,Plasmodium vivaxを含んだ血液の筋注を受けていた。ニュージャージーに帰国後すぐにマラリアが診断され,クロロキン投与がよくきいた。最近神経性ライム病治療として提唱されたマラリア療法の前例は梅毒治療であるが,これは抗生物質等の出現で現在は行われていない。この療法は科学的研究がなく,マラリアによって死に至るリスクと,地域のマラリアの流行源になる可能性があるから,すすめられない。
(CDC,MMWR,39,No.48,873,1990)
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