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Vol.12 (1991/3[133])

<外国情報>
歯科治療によるHIV感染−米国・フロリダ


歯科治療を介した可能性のあるHIV感染(MMWR1990;39;489−93, 本月報第12巻1号 )についてその後,当歯科医(1990年にAIDSで死亡)の患者500人以上の追跡調査が実施された結果,既報の1例を含む5例のHIV感染者が確認され,このうち3例のウイルスDNAが歯科医のそれと高い類似性を示した。他の1例はHIV感染リスク因子をもち,ウイルスDNAは歯科医または上記3名と大きい差異を示した。もう1例は調査中である。

歯科医はHIV感染に対するリスク因子をもつので,多分職業上の感染ではないだろう。患者3名の詳しい感染様式はわからない。血液中のウイルス含有量は低く,またウイルスは熱等に弱いので歯科医または他の患者で汚染された器具などを介した感染の可能性は低い。医療関係者によるこのような感染報告は初めてなので,きわめてまれな例とみられる。CDCは2月21/22日専門家会議を招集し,この様式によるHIVおよびHBVの感染について検討する予定。

(CDC,MMWR,40,No.2,21,1991)






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